展覧会&カタログ評院生委員会

展覧会&カタログ評院生委員会の活動記録

展覧会&カタログ評院生委員会は、東大比較文學會の母体である大学院総合文化研究科超域文化科学専攻比較文学比較文化コースの公式な活動として、同コース教員の今橋映子先生、寺田寅彦先生、出口智之先生の指導の下に、駒場博物館と連携しながら、2004年から2021年まで、下記1~6の活動を行なってきました。別組織との連携を記した図もご覧ください。

  • 1:『比較文學研究』の「展覧会・カタログ評」の評者選定と推薦
  • 2:展覧会・カタログの寸評ブログの執筆、管理
  • 3:全国の美術館、文学館の企画展通年スケジュールの調査
  • 4:委員会結成10周年イベントの開催(2013年)
  • 5:カタログ顕彰イベントの開催(CatalTo)
  • 6:見学会の実施

組織間の連携

展覧会&カタログ評院生委員会は東大比較文学会「比較文學研究」編輯委員会や駒場博物館(カタログ資料室)と連携して活動を行っています。

展覧会&カタログ評院生委員会のこれらの活動は、美術や文学と社会との連携を意識する機会となったり、ふだん接することのない別分野のゼミ生同士が繋がる機会にもなったりと、研究と教育の双方に効果を発揮してきました。現在は、博士課程院生の減少を理由に、2021年度まで17年に亘って行なわれてきた活動を休止しています。
以下、上記それぞれの活動について説明します。

なお、各年度における所属委員と活動の詳細は、こちら(活動記録)からご覧いただけます。

1:『比較文學研究』の「展覧会・カタログ評」の評者選定と推薦

展覧会&カタログ評院生委員会は、若手研究者の執筆機会拡大を目的として、2004年10月に東京大学大学院比較文学比較文化研究室の在学生によって組織されました。院生委員会は、学会誌『比較文學研究』に掲載される「展覧会・カタログ評」の執筆者ならびに評の対象となる展覧会を推薦します。執筆推薦対象者は原則として、博士課程以上の大学院生及び卒業生とし、この推薦により結成以降毎号およそ1本が掲載されてきました。なお、評の採否は『比較文學研究』編輯委員会に一任し、対外的な責任は編輯委員会に帰するものとされています。

この推薦対象選定のために、展覧会スケジュールの調査(下記「3」)や、比較文学比較文化コース所属院生の専門調査も行なってきました。

2:展覧会・カタログの寸評ブログの執筆、管理

東大比較文學會ホームページに設置された掲示板で、展覧会やカタログに関する寸評を会員が自由に投稿できる仕組みとなっていました(2022年のホームページリニューアルに伴い閉鎖)。施行中はこの掲示板への委員からの活発な投稿が推奨されていました。

過去の寸評は、こちら(展覧会寸評)からご覧いただけます。

3:全国の美術館、文学館の企画展通年スケジュールの調査

毎年度の始めに全国の美術館、文学館の企画展通年スケジュールを委員が手分けして調査し、一覧表にして委員や関係機関と共有しました。この成果を基に、駒場博物館のカタログ資料室は購入カタログの選定を行なってきました。カタログ資料室は現在も駒場博物館にて、カタログの収集と保存、貸し出し管理などを行なっています。2017年に開催された資料室開室10周年パーティーの様子はこちらからご覧ください。

4:委員会結成10周年イベントの開催(2013年)

2013年10月5日には、院生委員会結成10周年を記念してラウンドテーブルなどのイベントを開催しました。

当日のプログラムはこちら(委員会結成10周年イベント)

5:カタログ顕彰イベントの開催(CatalTo)

CatalTo(展覧会図録品評勝手連TOKYO)は、展覧会カタログを品評し愉しむことを目的として、有志により運営されてきました。過去一年間に出版された展覧会カタログを内容、装幀、学術的価値等のさまざまな観点から自由に品評し合い、とくに優れたものに敬意を表し、ささやかな賞を贈る会を開催することが主な活動内容です。東大比較文學會の「展覧会・カタログ評院生委員会」関連のメンバーと教員を中心に構成され、学外からの参加も得てきました。

CatalToという呼称は、Catalogues+Tokyoであり、この活動の着想の源となった(上記の10周年イベントラウンドテーブル上での陣岡めぐみ氏による紹介がきっかけ)、パリで開催されている展覧会カタログの品評会CatalPa[Catal(ogues d’ expositions de) Pa(ris)]から名付けられました。

CatalToは、日本における美術館博物館の活動および展覧会文化を「観客」の目で堪能し、応援する機縁になることを目指して、過 去3回開催されました。各回の受賞展覧会や当日の様子は、こちら(CatalTo)からご覧ください。

6:見学会の実施

展覧会&カタログ評院生委員会所属メンバーで展覧会見学を行なうこともありました。普段接することの少ない別のゼミ所属院生と交流を深める機会としても機能しました。

これまでの活動の詳細は下記からご覧いただけます。